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情熱の果実?
2010年5月24日
今回はパッションフルーツを購入してみたので、少しご紹介させていただきましょう。

まず真っ先に印象付けられるのが、非常にさわやかで、いかにも熱帯産らしい強い酸味のありそうな香りです。
そして、いくつか見比べてみると、表面の皮に「しわ」があるものと無いものがあることに気付きます。


この「しわ」は後熟が起こった証拠。
「後熟」とは、種子がすでに成熟し、果肉にも栄養が十分に蓄えられた状態の果実がいったん成熟を中止し、一定の期間を空けてから再び成熟し始める、一部の植物に見られる生理現象です。
この後熟が起こると、果肉に蓄えられていたデンプンがグルコースやフルクトースなどの糖に変わって甘味が増したり、細胞壁に含まれるペクチンが分解されて柔らかくなったりします。
身近な果物では、バナナがこの後熟を起こし、糖分が増して皮の表面が黒くなるシュガー(スイート)スポットができることで有名です。
この後熟は、生育に適した時期や果実の成熟時期が他の種類の果実と重なっていると、種子散布動物にとって供給過多になってしまい、これを避けるために成熟時期を遅らさせているものと考えられています。


切って中を見てみるとこんな感じ。
後熟が起こったあとの方(右)が、βカロテンが増して果肉の色が濃くなっていますね。如何にも右の方が、味が濃そうです。
実際食べてみると、強烈な、しかし決してイヤではない、すっきりした酸味が口いっぱいに広がります。その後、左の方はわずかに甘味を感じる程度ですが、右は強い甘味が酸味に負けないくらい押し寄せてきます。
正に情熱的な味!
と、思っていたのですが実はこの「パッション(Passion)」、もちろん「情熱」「激情」「恋愛」「情欲」といった意味もあるのですが、「受難」といった意味も持っています。
パッションフルーツのパッションは、この「受難」の方の意味です。
どうやら初めてパッションフルーツを見つけた宣教師が、パッションフルーツの花を見て十字架に見えたので「受難の果実」という意味でこの名がついたそうです。
いかがです?機会があれば一度お試しあれ!
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